2016年9月19日月曜日

FXで年率コスト0.5%台の為替ヘッジをしよう

最近為替ヘッジコストが上昇中

最近為替ヘッジコストが上昇していることが話題になっています。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-08-16/-2008
8月待つ時点で年率1.5%を超えているようです。
http://www.mizuho-am.co.jp/fund/pdfview/type/info/id/1330
https://doc.wam.abic.co.jp/ap02rs/contents/pdf/AN311166_m.pdf
今年の春先に国内金融機関で為替ヘッジ外債投資が流行りましたが、ドル調達コストの上昇が続いて為替ヘッジコストが高くつき、最近は為替ヘッジをかける期間を短くする運用が流行っているとか。

FXを使ったドル円ショートによる為替ヘッジ

個人投資家はFX業者を利用することでより圧倒的な低コストで為替ヘッジを実行することができます。
たとえば資産の50%を米国株、50%を現金で持つポートフォリオで運用している場合、その50%の現金の一部を用いてFX業者でドル円ショートを建てることで為替ヘッジします。
米国株の平均購入価額と同額のドル円ショートを建てた場合はフルヘッジ、それ未満なら部分的にヘッジすることになります。
たとえば米国株の平均購入価額が10,000ドルの場合、FXでは1万通貨のドル円ショートを建てるとフルヘッジになります。
私は、ドル円の動きに応じてドル円ショートポジションの量を調節し、国内金融機関で流行っているヘッジ期間の短縮によるヘッジコストの削減と同じようなことを行っています。
FXの取引手数料は0.003%程度の業者が多いですから、年に10回程度までであれば全てのポジションのオープン・クローズを繰り返してもコストは0.003%と気にならず、気軽に実行できます。

FX業者を利用した場合の為替ヘッジコスト

さて、ここで本題のFXを利用した場合の為替ヘッジコストを記します。
結論から言えば、年率0.5%程度で実行可能で、破格と言っていいレベルの低コストです。
以下、スワップポイント履歴が参照できた自分の知っているFX業者について、9月11日~9月17日までの週におけるドル円ショートの1日平均マイナススワップと年率換算値をまとめました。

1日平均マイナススワップ年率コスト
DMM FX・外為ジャパンFX13.0000.464%
インヴァスト証券(トライオート)16.0000.571%
SBI FXTRADE16.2860.582%
YJFX16.2860.582%
GMOクリック証券17.2860.617%
セントラル短資FX19.0000.679%
インヴァスト証券(FX24)24.0000.857%
ライブスター証券27.1430.969%
LION FX・JFX42.0001.500%

1日平均マイナススワップは1万通貨あたりの額です。

算出式は以下の通りです。
1日平均マイナススワップ: (7日間の合計スワップ) / 7
年率コスト: 1日平均マイナススワップ * (365/((ドル円平均レート) * 10000)) * 100
ドル円平均レートは算出するのも面倒だったので目視で102.2円と設定しました。

なおマネースクウェア・ジャパンは今年はスワップキャンペーンで脅威の年率コスト0.107%を出して断トツトップでしたが、以下の通り10月から無くなったため表から除外しました。
http://www.m2j.co.jp/info/newsdetail.php?id=1177
10月以降の売りスワップは未定ですが、2015年のスワップポイント履歴を見ると売りスワップが買いスワップより圧倒的に大きかったので期待できなそうです。

私は新興国通貨ロングと同じ口座で、かつ1000通貨単位で取引をしたいためSBI FXTRADEを利用しています。
1万通貨単位でいいという人は、DMM FX(もしくは同系列の外為ジャパンFX)が魅力的ですね。
これからもドル円下落の材料には事欠きませんので、私は引き続きFXを利用した為替ヘッジを実行していく予定です。

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